ダイエットやボディーメイクに関する情報を得ることは現代社会ではとても容易です。
しかし、それらが正しい情報であれば良いのですが、残念ながらそうではないものも非常に多くあり
尚且つそれらが定説となっている場合さえ多く見受けられます。
代表的な誤った例を紹介していきます。
- 筋トレをすることにより脂肪を筋肉に換える。
そもそも脂肪の役割はエネルギーを蓄えることであり、筋肉の様な運動作用はありません。脂肪組織と筋組織はまったくの別物なため、相互に変換は起こり得ません。
- 女性はダイエット目的で筋トレをするとボディービルダーのようにムキムキになる。
女性は男性と比べて、テストステロンと言う筋肉を育てる男性ホルモンの分泌量が少ないため、筋トレをしただけではなかなかムキムキになることはありません。高負荷のトレーニングと休息、プロテインなどのサプリメント摂取をしても尚、大きな身体を作ることは容易ではありません。
- 無糖の飲料水も飲み過ぎると水太りし体重が増える。
水分を摂取した直後は確かに体重の増加はありますが、通常に発汗や排泄、不感蒸泄により水分による体重の増加は継続されることはありません。ちなみに、集中的に食事から炭水化物を抜くことによって得られる減量効果は、炭水化物に含まれる水分を制限することにより体重が減るものであり、同様にリバウンドもしやすい仕組みとなっています。
- 腹筋だけやれば痩せてお腹のくびれが作れる。
人間の身体で上半身の筋肉が占める割合はわずか30%程度と言われています。さらに、人間の身体はその部位だけを限局し痩せさせることはできません。よって、腹筋運動をして消費したエネルギーがお腹周りにだけに都合良く作用し、脂肪が分解されくびれができると言うことは相当に難解なことであると言えます。
- 筋トレをしていれば脂身の少ない肉をいくら食べても筋肉になるから太らない。
筋肉を作る上でたんぱく質は重要です。しかし、摂取カロリーに余剰が生じれば当然太ります。
- 辛いものを食べると脂肪が燃焼する。
現在のところ、唐辛子等に含まれるカプサイシンはマウスでのみ効果が得られ、人間に対する脂肪燃焼効果は確認されていません。
- ダイエット中にプロテインを摂ると薄毛になる。
たんぱく質に含まれるアミノ酸は筋肉を生成してくれるだけではなく、髪や爪、皮膚の生成にも関与します。そのため、必要量のたんぱく質を摂取することは美容にも非常に重要です。逆に摂取量が不十分だと、ササクレができる、髪の弾力性がなくなる、爪が割れやすくなるなどの弊害が生じます。筋トレをしているとたんぱく質不足が生じ易いことから、プロテインなどで効率的にたんぱく質を摂取することが重要です。薄毛になるのは、むしろ栄養の偏った食事ダイエットをしたためと言えます。
如何でしたでしょうか?意外と当たり前に信じてしまっていた項目もあったのではないでしょうか?
正しい知識でダイエットに取り組むことは、せっかくの労力を無駄にしないためにも大変重要です。
是非とも正しい知識を身に付けてダイエットに取り組んでくださいね。